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炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第11章 華の前世


シルラ宮殿まで案内された。
だがそこは何一つ変わってはいない。


「この部屋に気付いた?」
「部屋…?」


部屋なんて・・・。
エリズィエラは敷かれた絨毯を剥いだ。
そこに現れる地下への入口。


「嘘…」
「いらっしゃい。」


中へ促され、踏み出すラーラ。
薄暗く、狭い階段。
しかも下に行くにつれて地面に土が混じり始めた。

地下・・・。


「あっ、……あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「……。」


突如悲鳴を上げるラーラ。
頭を抱えて息を荒げる。
過呼吸と言っても過言ではないほど。
目を見開いて恐怖や苦悩に顔を歪める。
何故自分がこんなにも恐怖しているのかも分からない。
隣にいるエリズィエラも、小刻みに震えていた。





そこにあったのは祭壇。
祭壇の上は、何十年も前に乾いたであろう血の跡があった。
近くに落ちている、同じように血のこびりついた短剣。



「は……ぁッ…あ……ぁ…」
『ッ…やはり……』






























するはずのない声。
化身エリズィエラとラーラにしか聴こえない声。
あるはずもない姿。
2人にしか見えない人間。





全て映し出された。
























_この祭壇で・・・私は死んだ_
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