• テキストサイズ

炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第9章 華の居場所


痛くないと聞き、安心しきったサボは静止していたが一気に突いた。
同時にラーラの悲鳴に近い嬌声が上がった。


「ハァ…っ」
「動くぞ。」
「んっ…あぁっ……」


ゆっくりと腰を動かす。
耐えずサボの自身を締め付けている肉壁。
ラーラも痛みではなく、快感が上回っていた。


「あっ…んんんっ……ッ」
「最後まで優しくできなくて悪いな。」
「!!?」


急に腰の動きが早まった。
追い討ちをかけるように快感が襲いくる。
きゅうきゅうという締め付けがサボ自身も追い立てる。


「あぁっ」
「ッ…!」
「サ…ボッ…んんんんッ…」
「ッイく…」
「……ッあぁァァ」


2人ともほぼ同時に達した。
呼吸が乱れきったラーラ。
サボはそっと額の汗を拭ってやった。
ラーラはそっと弱々しく微笑んだ。


「ごめんっ…自我が保てなかった…。」
「サボ・・・・・ッ」
「ん?」


重なる唇。
不意打ちをかけられたサボは目を見開いた。
だが同時に感じ取った瞳の奥の悲しみ。
これで何回目だろうか。
この悲しみを感じたのは。


「……。」
「寝れるか?」
「大丈夫……」


そのまま意識を失うように眠った。
サボは脱ぎ捨てられた衣服を身に纏うと、ラーラの隣に横になった。
彼女の全てが愛おしい。
完全に彼女を手に入れることができた。
満足感と喜びでいっぱいだった。


「好きだよ、ラーラ。」








完全なはずだった。
まさか繋がった糸を、知らずのうちに手放すことになるとは思いもしなかった。
/ 93ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp