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炎の月に架かる虹【ONE PIECE】

第9章 華の居場所


初めて自分の思いを告げた。
何の前触れもなく訪れる波。
乗り越えた先に希望があるなんて思わない。
乗り越えたその先にまた新たな壁が立ち塞がるのだから。
選んだ道は不運に一直線・・・なんかじゃない。
幸運へ進路を変えることだってできる。





私はそうは思わない
























「また…。」
「んげっ!!」
「コアラぁ!!」


食堂でサボを見つけた。
女2人からせめられてサボは反省した。
だがそう簡単に食欲が収まるわけでもない。
誘惑に負けてしまう。


「サボ君!あれだけ言ったのにまた食べてるの!!?」
「俺ら3人昔っから食欲がハンパじゃねェんだ…」
「何言ってんの!!?」
「もう知らない…。」
「あーあ、愛想つかされちゃった!」


サボがこの食堂に来るときは常に警戒中なのだ。
量も制さなければ堪らない。


「出入り禁止にするよ?」
「勝手に入るしー。」
「はい?」
「わ、分かったよ!」
「本当かしら…」
「さぁね、分かったもんじゃないよ!」


サボは反省する余地もなく再び食べ始めた。
コアラもラーラも呆れたように目を合わせた。
ラーラはなるべく琥珀の涙を持ち歩かないようにした。
意思を制御できなくなったら終わりだ。
いつもギリギリのところでサボが止めてくれる。
だがいつも一緒にいられるわけではないのだ。
コアラはそれに薄々気づいていた。


「ラーラちゃん、剣持ってないけどいいの?」
「うん。あれ持ってるとやっかいなことになるからさ。」
「ふーん。」
「緊急時にはこれで対応するから。」


そういって腰につけた銃を取り出した。
コアラもサボも驚いた。


「お前銃も使えんのか!?」
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