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ウェディングプランナー(R18) Hi-Q

第27章 ウェディングプランナー



…いつもとは違う、
なんだか賑やかな目覚め。

『黒尾さ~ん、起きて~!』

彼女が、俺を呼んでる。

『…なに?』

『なに?じゃなくて、朝!』

『…キスで起こして。』

『…起きなくていいです…』

うん、いいなぁ、
昨日の夜のヒトトキがウソのような、
このメリハリ(笑)

バタバタと支度をする。

『パンとコーヒーだけでも!』

着替えながらどうぞ、と
彼女が準備してくれてた朝飯。
…コーヒーにミルクが入ってる。
チラッと見た俺の目線を逃さない。

『ごめんなさい、
ブラックが好きだって知ってるけど
熱すぎて飲めないと思って。
砂糖は入れてないし、許して。』

許す、どころか。
本当によく見てる。先を考えてる。
パンがトーストじゃなくてロールパンなのも、
多分、
手を汚さずに着替えながら食べられるように…
という心遣い。

おかげで、
ちゃんと飯まで食って準備完了。

キッチンで皿を洗う彼女に一声かけて。

『先、出るわ。また連絡する。』

『あ、荷物、どうします?』

脱いだ着替えや歯ブラシ。

『俺専用に置いといて。
…またすぐ泊まり来るから。』

ホワン。
うつむいて隠してるけど、
嬉しそうな顔をしてること、
俺にはわかる。

男前なくせに、
かっわいいなぁ…

『じゃあな。ここでいいから。』

忙しい朝だ。
見送ってもらわなくても構わねぇ。

玄関に、ゴミがまとめてある。
奥に向かって声をかけた。

『なぁ、これ、今日出すゴミ?』

『そう…あ、ジャマでした?ごめんな…』

彼女が慌てて走ってくる。

『いや、ジャマとかじゃなくて、
これ、俺、出してくわ。下だろ?』

靴をはきながらそう言ったら、
なぜか、

『…いーっってぇ!』

彼女が後ろから
俺の頬を思いきりつねった。

『なんだよ?!』

『…夢じゃないよね、って、ちょっと確認…』

なんだ、それ(笑)

『ばぁか。そういうのは普通
自分のほっぺた、つねるんだよ!
ほら、ほっぺた出せ、こうやって…』

…痛いのを覚悟するように
ぎゅっと目をつぶる彼女の、

頬に、
キス。

『夢じゃ、ねぇから。
じゃあな、行ってくる。』

ゴミ袋と鞄を抱えてドアを出る。

彼女の誕生日の翌日で
つきあい始めた翌日だというのに
この、日常感たっぷりの朝ってどうよ?

…本当に"至って普通"な俺達。

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