第8章 男たちの真剣勝負
優輝side
美琴からキスをされて嬉しかった(#^.^#)
それも涼介より先にキスをしてくれた。
でも、要に何をされて美琴はこんなにも
泣いたのだろうか?
「何があったのか聞いても大丈夫そうか?」
と俺が様子を伺うように言うと、美琴は
少しずつ喋り始めた。
要は、美琴の相談にのっていた時に聞いた
情報を元に様々な所に連れて行ったらしい。
だけど、美琴の思いを勝手に考えて、美琴が
喜びそうな行動を取って、俺は美琴を理解
してると思っているようだったらしい。
その話を聞いて、俺は元カノを思い出した。
彼女も俺から聞いた情報を元に、俺が喜ぶ
だろうと勝手に行動していた。
でも、俺は一緒に考えて、楽しみたかった。
だから、美琴の気持ちがよく分かる。
本当に辛かっただろうと思いながら聞いて
いると、
「優輝、大丈夫? 」
「優輝のほうが辛そうだよ!!」
と美琴が俺の顔を覗きこんだ。
「悪い m(__)m 」
「俺の元カノと要の行動が似てて、美琴の辛さ
がよく分かるな」と思ってたと言うと
美琴がまた泣きそうになったので、
俺は、とっさに美琴にキスして涙を止めた。
そして、また泣かないように
「美琴、また泣くと明日顔が腫れるぞ!」
「先生が教壇の前に腫れるた顔で、授業する
のか?」と言った。
俺の行動の理由が、涼介も分かったらしく
「確かに、俺が生徒なら先生がそんな感じて
教壇に立ってたら、かわかうだろうな(笑)」
と言ったので、俺も
「だから、もう泣くな!」
「美味しいご飯とお酒を飲んで、忘れろ!」
「美琴は、生ハムが好きだよな!」
「なんか頼もう、涼介は何にする?」
と言って、メニューを見せて、楽しい食事を
始めた。