第5章 三角関係
美琴side
涼介に調子が悪いかと訊かれて、初めて
なんか怠いなと思った。
すると、涼介がそれに気が付いて、優輝が
ベットまで運んで、布団をかけてくれた。
なんだかんだ喧嘩をしてても、いざという時
は頼りになる。
安心してしまったら、眠気に襲われて眠って
しまった。
そして、急に抱きしめられた感覚がすると、
水が口の中に入ってくる。
多分、風邪だから水分を取らせようとして
くれているんだと思った。
だけど、唇に柔らかくて暖かいものを感じ
る。
異変に気付いて目を開けると、優輝に口移し
で水を飲まされていた。
驚いて、優輝から逃げようとすると
「はぁ~ んん~」と舌を絡ませて、
どちらの唾液か分からなくなるほど深く
キスをされた。
そして、やっと唇が離れると銀の糸が
優輝と私を繋いで、切れてしまった。
ふと、優輝の顔を見ると
「ご馳走さま」と笑顔で言って、切れた糸を
舐め取っている姿に色気を感じた。
その後も私たちが見つめあっていると、涼介が
「ずりぃ、 俺が目覚めさせたかった」
「お姫様、おはようございます」と言って
唇とおでこにキスをした。
何がなんだか分かんなくて、布団に隠れた。
すると、布団をめくられて、優輝におでこで
熱を計られた(>_<)
「もう大丈夫そうだな」
「でも、一応まだ安静にしとかないと」
と勝手に進めていて、涼介もおでこを重ねて
「あ~ うん。大丈夫そう 良かったな!」
と頭をなでた。
二人のスキンシップが激しくて、困った私は
近くにあった携帯を持ってトイレに逃げ
込んだ。