第5章 三角関係
涼介side
美琴の首や胸元にキスマークが付いているの
を見た瞬間に優輝が切れて殴ろうとしてきた。
それを見て、美琴が泣き叫びながら優輝を
止めて、自分が悪いと言い出した。
今回、俺たちに振り回されているのは、
美琴だ。
でも、自分が悪いという美琴に俺たちが悪い
と伝える時に、ファーストキスだったことを
暴露したので背中を叩かれた(笑)
優輝は自分が美琴のファーストキスを奪った
ことに戸惑っていたが、嬉しそうだった。
その様子に俺はイライラした。
でも、俺の背中に隠れ、赤い顔をした美琴が
可愛くて、正面から美琴を抱きしめると
「なに、抜け駆けしてんだよ」と怒られた。
そんなやり取りをしていたけれど、
抱きしめた美琴が、あまりに身体が熱いと
思い、おでこを美琴と重ねるとやっぱり
熱がある。
「おぃ、なにしてんだよ!」と優輝がまた
怒りそうだったが、
「美琴、体調が悪いんじゃないか?」と言うと
「なんかぼーとする」と虚ろだったので
「美琴が熱があるみたいだから、休ませない
と」と俺が焦ると
「え! とりあえず、ベッドに寝かせよう」
と優輝が美琴を運び。
俺は、看病に必要なもの探して、それを
持って寝室に向かった。
どんなに喧嘩をしていても、いざという時
は分担をして動く俺たち(笑)
多分、美琴はいろいろ考えすぎて知恵熱で
倒れたんだろう(笑)
でも、それだけ俺たちのことを大切に思って
くれている。
さぁ、責任を取って、俺たちのお姫様の看病
を頑張りますか!!