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恋愛っていいことなの?

第17章 本当に大切なこと


優輝side

家に着いて、チャイムを鳴らそうとしたら

母さんが出てきた。

それに美琴はびっくりし、俺は苦笑するしか

なかった。

母さんは、本当に俺が相手でいいのか?

まだ今なら引き返せるとか凄い言い様

なんだけど。

普通に息子を応援するもんじゃね?

それからも俺の扱いが酷い。

俺がきちんと親父を紹介したら、

家族全員が固まった。

一応、自分の親くらいきちんと紹介出来るし。

美琴はどんどん色々と展開していくので、

ついていくのが大変そうだった。

だから、美琴の肩に手を置いて

「美琴、ほらな」

「美琴はめっちゃ歓迎されてるだろ?」

「逆に俺で大丈夫か心配されてるんだよ」

「普通はさ、自分の息子を応援

するするもんじゃね」

と家族に言った。

すると

「こんなにもいい子があなたの奥さんって

勿体なさすぎない?」

「お兄ちゃん、本当にそうだよ」

「父さん、初めて会うけどいい子なのは

すぐに分かったからな」

「美琴ちゃんはなんで優輝だったの?」

「美琴ちゃんは、モテるから不自由しない

でしょ」

と不思議そうに美琴に質問をした。

美琴はそんな言葉を聞いて、

「えっと、私のほうが優輝に勿体ないと

思います」

「私はストーカーの事件の時も今回も優輝を

巻き込んでしまって、怪我をさせてしまい

ました」

「これから、学校の経営者になると余計に

危険に晒すことになってしまいます」

「そんな私なのに本当に息子さんと結婚を

してもいいんですか?」

と家族に訊いた。

「そんなの今の仕事をしてたら当たり前だし」

「好きな人を守るのは男の役目だから

気にしなくていいのに!」

とお母さんに言われ、お父さんも

「それに優輝がこんなにも誰かを守ろうと

する姿を見ることはなかったから、本当に

美琴さん大切なんだと思う」

「そんな人に出会えて、父親として嬉しいよ」

「美琴さん、これからよろしくな」

と言われて、美琴が泣き出した。

仕方ないので「美琴、泣くなよ」と

抱きしめていると、家族にニヤニヤされた。

それを睨み付けると、

「優輝、美琴ちゃんを泣かせたら家に入れ

ないから、覚悟してね!」

と母さんに笑顔で言われ、妹にも

「私も美琴ちゃんの味方だからね」

と言われて、お父さんは笑っていた。
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