第2章 再会
優輝 side
文哉が結婚するということで、久しぶりに
美琴たちと会うことになった。
俺は、警察で働いているため、友達と会う
時間も作れないくらいだった。
そのため、彼女を作る暇もなく、
同じ部署の同僚から告白されたため、
付き合っていた。
しかし、彼女はキャリア。
俺はキャリアではないため、彼女の転勤が
決ってすぐに別れた。
別れる時に言われた
「思っていた人ではなかった」
という言葉が今でも離れない。
彼女は俺をどんな人だと思って、告白したの
だろうか?
久しぶりに美琴に連絡を取って、
「俺ってどんなやつに見える?」
と訊いてみると、美琴から意外な言葉が
返ってきた。
「どんな人に見られたいの?」
「えっ!!」っと思った。
意味が分からなくて、どういうことか訊くと
「優輝は、優輝じゃん。
クールに見えるけど、いたずら好きで
自分の考えをしっかり持って、プライドが
高くて、それが優輝でしょ。 それが違う
と相手が感じるなら、別れてよかったんじゃ
ないの?」と言われた。
文哉の友達としか思ってなかった美琴が、
自分のことを理解してくれていて、とても
嬉しかった。
だから、再会できるのが楽しみだった。