第8章 再会
今日の任務は、検非違使とも遭遇し、少し手こずったが、最終的には本陣を叩けた。
帰路では無事に済んだ任務に、皆ホッとした様で、戦闘中の事で話が盛り上がる。
「いやぁ、太郎の威力には毎回ながら、驚かされるぜ。」
伸びをしながら、鶴丸が楽しそうに言った。
それに対して、太郎は謙遜気味に言葉を返す。
「いえ、私はこの大きさですので、皆さんに比べて、どうしても動きが遅いのが難点ですね。」
「これまで、一番隊になった大太刀が居なかったからね。なんか、本当に戦い易さが違うのは、後ろから見てても分かるよ。」
春香が、太郎を褒めるので、小狐丸は少し不服そうだ。
「そうですね…。まぁ、誉を1番貰ったのは、この小狐ですが、その威力には敵いませんね。」
「…あれ?本丸の門の所に、誰か居るよ?」
安定の言葉に、皆は一斉に門の所を見た。
「堀川かなぁ?隣には…今剣?何かあったのかもしれないし、少し急ぎましょう。」
一番隊を見つけると、堀川が走ってきた。
春香は、乗っていた馬を加州に預けて堀川のところへ向かう。
「堀川!何かあったの?」
「あのね、兼さんから言伝があって…あの、主さんだけ、ちょっと本丸に入るの待ってもらってもいいかな?」
堀川は少し焦り気味に伝える。
隣に居た今剣はお帰りなさいと、傍によってきたので、頭を撫でると、嬉しそうな顔をする。
いつもと違う雰囲気に皆は何事かと顔を見合わせた。
「分かったけど…なんで私だけ?」
「えっと…それは…」
「おや、主の帰還、ですかな?」