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制服少女と赤瞳少年【HP】

第16章 ささやいて


多少取り乱したもののやはりコーニーのいれた紅茶は格別で楽しくお茶会はお開きになった。
その後、ひどく謝られたのだが…。
可愛くラッピングされたものを持ち帰り少女は自寮の部屋ではなくホグワーツの自室に来ていた。

最近、少女は少年から何とも形容し難い雰囲気を感じ取っていた。
しかしそれは不思議と居心地は悪くなくぬるま湯に浸るようにもっと、と求めてしまうような危ない雰囲気だと警鐘がなっているのも事実だった。

ラッピングされたこの菓子を渡すことで何かが変わることはない、と思っている。
しかしこれ以上近づくのは覚悟が必要だとも分かっていた。
少年は後の闇の帝王である。
少女は未だに信じられないがあの呑まれそうになるぬるま湯の雰囲気は彼の闇の帝王としての素質なのかもしれない。

この世界に突然やってきたイレギュラーな存在である少女はどこぞの夢小説の主人公よろしく物語を変えハッピーエンドを目指そうなど思っていなかった。
魔法を身につけたのもただ、自分が自分のために生きれるようなりたかっただけである。

少女は少年のカリスマ性に惹かれつつそして少年自体にも惹かれていることをまだ知らない。
そしてその傾きが闇をのぞきこむ行為だと気が付かないのであった。


【ささやいて】

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今回は思考が多くなってしまいました。
話が進まず申し訳ないです。
新生活が始まりまたまた不定期になってしまいますが更新頻度が落ちすぎないよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。
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