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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第58章 【王者の恩返し】 その5


「そんで五色君も流石やんね、牛島さんと張り合ってるだけあって。」
「そーか。」
「うん、ネットギリギリで、えーとあれはストレートか、でコートに決めとったし。」

当然美沙は思ったままを言っているが、五色は湯気が出んばかりに顔を真っ赤にしてガターンっと立ち上がってしまった。

「勢いで立つな馬鹿、座れ。」

五色は瀬見に注意されて大人しく座るが、口をパクパクさせている。ワイングラスに入れられてしまったベタのようで少々気の毒かもしれない。

「あと山形さんは無茶苦茶広範囲カバーしてはりましたよね、こちらも正にチームの守護神やったし。」
「目の付け所マジいいな、お前。サンキューな。」

こちらも紅潮した頬で割と嬉しそうな山形に瀬見がお前も単純かよ、と苦笑していたが縁下美沙が自分を見ていることに気づいた。

「あの、瀬見さんも」
「お。」
「時たまピンチサーバーで入ってのジャンプサーブ繰り出してはったんすごかったです。しかも白布さんが一回で打ちはるんかって思(おも)たら瀬見さんに打ってツーセッターになってたし、連携がもう滑(なめ)らか過ぎて。」
「あー、うん、ありがとな。」

こちらはこちらで山形に単純と言いつつ己も人のことが言えなくなった瀬見であった。
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