• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第54章 【王者の恩返し】 その1


「若利クン的にはどーなのっ。」
「俺は構わない。」

牛島は力にしたのと同じ答えを返す。
聞きつけた烏野・白鳥沢の連中が動揺し、美沙もバッと牛島を振り返った。

「ちょおウシワ、やなかった、牛島さんっ。」
「スマンが天童が折れそうにない。」
「だそうだよ。」
「兄さんまでっ。」
「頑張ってくれてありがとな、でも諦めるしかないっぽい。」

深く敬愛する義兄にそこまで言われては仕方がない、美沙は唇を尖らせながらもおとなしくなり

「ヤッタアアアアアアアイ。」

天童は無駄に喜んでいる。

「あの、」

ここで口を挟んだのは意外にも成田である。
牛島にジロリと見られて一瞬怯んだが、そこは頑張ったらしい。

「俺と木下も行っていいですか。」
「成田(先輩)っ。」

縁下兄妹はもちろん、主将を差し置いての発言に澤村が驚くも成田は話を続けた。

「嫌な予感しかしないので付き添いたいです。あ、黒子のごとく潜んどくんで。」
「あ、成田が行くなら俺もっ。」
「スガまた悪ノリっ。逆に心配だから俺も行きたいかな、なんて。」

菅原や東峰までもが言い出した為、烏野の連中は我も我もと声を上げだした。

「縁下兄妹のダチとして俺もお願いしあーっす。」
「龍に同じく、俺もお願いしまっす。」
「俺も行っていいですか、何か気になるっ。」
「お、俺も、お願いしたいっす。」
「1年が日向と影山君だけじゃ心配だから私も行かせてくださいっ。」
「仁花ちゃんが行くなら私も付き添いたいです。美沙ちゃんも心配だし。」
「あ、俺も参加希望です。」
「日向と影山はわかるけど何で山口が行くのさ。」
「いや、谷地さんだけに日向と影山の面倒見てもらうの忍びなくて。あ、ツッキーは無理しなくていいよ、このところ美沙さんの巻き込みに疲れてるみたいだし。」
「何となくハブられてる感がムカつくんで僕も希望しまーす。」
「となると俺も同行せざるを得ないんでその、」

澤村も苦笑しながら申告し、

「いいだろう。」

なんと牛島は了承した。
/ 702ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp