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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第39章 【トラブルドゥトラベリング】その5


「それより結局1年ズと美沙ちゃんはどうしたの。」
「修学旅行中です。今頃京都で楽しんでます。」

力が答えると及川はええーとつまらなさそうな顔をする。

「じゃあしばらくリアルで会えないじゃん、つまんないの。」
「てか及川が把握してなかった事に驚き。」

青葉城西側から花巻が呟いた。日頃及川が美沙ちゃん美沙ちゃんと騒ぐのに付き合わされている1人だ、これまた当然かもしれない。

「そーいや美沙ちゃん教えてくれてないっ。何でっ。」
「ややこしくなるのわかってたからじゃないのか。」

とうとう澤村が呆れたように口を開いた。烏野メンバーも全員がうんうんと頷く。特に成田と木下が激しい。

「もう、烏野は皆して。失礼しちゃうね。」
「いやむしろこっちがすみません、うちの主将が。」
「ちょっと渡っちっ。」

及川は抗議するも渡は笑って流す。普段あまり激しくない彼も主将のままコ狂いには辟易(へきえき)しているのだろう。

「何にせよあーあ残念、美沙ちゃんデートに誘おうかなって思ったのにさ。」
「まだ諦めてなかったんかこの雑草野郎。」
「岩ちゃんはさりげに語彙増やして罵倒すんのやめて。」
「大体それ兄貴の前で堂々と言う事か。」

松川が呆れたように言うまでもなく既に力は目だけ笑っていない笑顔を浮かべている。
いつもどおり木下と成田がこれはまずいとすぐ力を抑えられるように警戒態勢をとるが及川を皮切りに他も口々に言い出す。

「ままコ、いねぇのか。」
「せっかく飴持ってんのに残念だよなー。」
「うっせ。」
「京谷も安定のままコファンだったな。」
「どうでもいいです花巻さん、あの嫁はいてもいなくてもめんどい。」
「いたら嫁って言うなって騒がれてたとこだぞ国見。」
「金田一もうるさい。」
「俺も残念っす、せっかく喋れると思ったのにっ。」
「黄金川君はすぐ持ち上げるからお兄さんが困っちゃうと思うよ。」
「え、そーなの。」
「俺も作並に賛成。」
「吹上もっ。」
「そもそも前に作並がえらい目にあったの、そもそもコガネがあの子持ち上げちゃったのが発端だし。」
「小原さんまでっ。」
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