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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第39章 【トラブルドゥトラベリング】その5


「ど、どうも」

ぎこちなく笑う力の声を合図にしたかのように烏野側は澤村以下全員がちわーすと挨拶をする。
残り3校も挨拶を返し、早速及川があれ、と言った。

「飛雄と1年ズはどうしたの。てか美沙ちゃんは。」
「馬鹿かおめーは、あの半分ボケはパソコン部だろこっちにいたらおかしい。」

岩泉に突っ込まれるも及川はだってと返す。

「美沙ちゃん週の大半は一緒に帰ってんじゃん。」
「何だその変な事情。」

口を挟むのは伊達工の二口、当然の疑問ではある。

「いやまぁ」

力は流そうとしたがあっれぇ、知らないのと及川がヘラッと口にした。

「縁下君、美沙ちゃんが心配だーっつって自分の部活終わるまで待たせて一緒に帰ってるんだよね。」
「余計な事を。」
「は、キモ。」
「縁下やめろ顔顔っ。」

二口にキモい扱いされた力がたちまち無表情になった為木下が慌てるも止まらない。
次の瞬間力は妙に笑顔に変わった為、田中と西谷ですらガクガクブルブルと震え成田は頭を抱えている。

「うん、二口君みたいにわざわざ余計な事を言って怒らせたり及川さんみたいに付け回している人がいなけりゃ俺も心配ないんだけどな。」
「あんだとこのどシスコン。」
「俺付け回してないし。」
「オンラインで頻繁にやりとりしている上にこうしてわざわざ不在なのを確認している辺り妥当な表現だろう。」
「ウシワカ野郎は黙っててくれるかなっ。」
「生憎そこは俺も否定出来ねぇ。」
「岩ちゃん何でいっつも美沙ちゃんの事は味方してくんないのさっ。」
「無茶な相談ですって。」
「矢巾ちゃんも最近エグいしっ。」
「念の為言っておきますが、」

面倒臭い事になったと感じた力の思いはいつもの困ったような笑顔として現れた。

「週に1回は普通に帰らせてます。日はバラバラですけど。」
「そういう問題か。」

白鳥沢側から今度は白布が口を挟む。

「それにバラバラってなんだよ。」
「美沙がサイコロで決めてるから。」
「電脳、いやままコ、いやえっと美沙、さんはサイコロ持ち歩いてるんスかっ。」
「スマホアプリだよ、五色君。」
「ああ。」
「馬鹿だろお前ら兄妹。」
「白布君はやっぱり手厳しいな。」

力が苦笑した所で話が逸れたと気づいたらしき及川がねーと声を上げた。
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