• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第28章 【パニック at the 文化祭】後編 その4


梟谷は勿論牛島若利率いる白鳥沢までもが合流した。しばし烏野以下6校の男子バレーボール部が集まってしまったその一画はしぃんと静まりどこから突っ込んでいいのか寧(むし)ろ突っ込んでいいのか迷ってしまう空気が流れる。
誰もが―木兎ですら―喋っていいのかをためらっていた。

「ウシワカさん、」

しばらくの沈黙ののち、恐る恐る普段はしないロリータ服コスプレの約1名が口を開き、その場にいた一同は一斉に注目する。

「その、またお会いしましたね。」
「その呼び方はやめろ、と言いたい所だがお前達兄妹の名をまだ覚えていなかった。」
「律儀かよ。」
「天童、お前今は喋んな。」
「何でよ英太クン。」
「私は縁下美沙、兄さんは縁下力。」
「そうか。生憎覚えていられるかは保証できかねる。何分(なにぶん)人と会うことが多い。」
「スマホに文字書いといた写真送りましょか。」
「美沙、お前ね。」
「どうやって受け取ればいい。」
「待て若利普通に聞くな。」
「お持ちのスマホはBluetoothでファイルやりとりできますか。」
「お前はどっかの店員さんか、というか送る前提で聞き返すんじゃない。」
「ほへ。」
「よくわからないが出来ない機種があるのか。」
「林檎印、無線のキーボードとかイヤフォンとかのみ対応なんで。」
「なるほど電脳娘は詳しい。」
「あー褒めなくていいです、天然でボケまくっているだけなので。」
「そうか。」
「私ちゃうもん、天然はウシワカさんやもん。」
「薬丸の奴っ。」
「白布さん落ち着いてくださいっ、それとあいつは薬丸じゃないですっ。」
「うるさいどっちでもいいっ。」
「やめとけまた聞きつけられたら今は違うってこっちに来るぞ。」
「俺も山形さんの説が正しいと思う。」
「俺は天然じゃない。」
「はい、説得力がないと思う人のアカウントはこちら。」
「こら美沙やめなさいっ。」
「大平、どういった意味だ。」
「お前にネットスラングはいらないと思うよ。」
/ 702ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp