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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第26章 【パニック at the 文化祭 後編 その2】


「ここいらで関西弁って目立っちゃうよね。」

美沙はがっくりとした。向こう側では木兎光太郎がほらーやっぱりままコだったじゃんと無駄に誇らしげな声を上げていた。


勿論こうなった。

「おおおおおお、すげぇマジでままコだあああ。」
「木兎さん落ち着いてください。お久しぶり、ままコさん。」
「どうもこんにちは。何でこないなったんやろ。」
「月島の挑発に耐えられないなんてままコさんらしくないね。」
「今日もういっぱいえらい目に遭う(おう)て、青城と伊達工が鉢合わせてややこしなって兄さんが機嫌悪なるしさっきは音駒やしでモテ島君の対応までしきれへん。」
「おいおい音駒も来てたのかよ。」

声を上げる木葉秋紀に美沙は涙目で頷く。

「ちゅうか梟谷の皆さんは何でまた。」

逆に尋ねてみた美沙に答えたのはやはり赤葦、だがあまり変わらない表情ながらも申し訳なさそうな雰囲気である。

「ごめん、元々は縁下君から聞いて俺1人で来るつもりだったんだけど」
「木兎がねー赤葦のケータイ勝手に覗いちゃってたのー。」
「そんでこのヤロ俺も行くーって騒ぎ出してよ。」
「で木兎を赤葦1人に押し付けるのもあれかと思って俺らが来たわけですな。」
「木葉と小見は一緒になって俺らもって言ってたでしょ。まともに止めようとしてたの鷲尾と尾長だけだったじゃない。」
「ですよねー。」
「そういう猿杙も何か面白そーって乗ってたでしょ。」
「あ、逃げらんなかった。」

状況がよくわかった美沙は木兎をチロと見た。

「あきませんよ木兎さん、人様の私信覗いたりしたら。」
「ままコに怒られた。」
「さあ皆さん、木兎さんはしばらく置いときましょう。尾長も気にしなくていいよ。」
「了解っす。」
「美沙ちゃんそれ可愛いー超似合ってるー。ねーかおりー。」
「ホントホント。あ、後で一緒に写真撮ろっ。」
「え、あ、はいっ。」

あわあわしながらもとりあえず美沙は一行を席に案内する。一行に見目麗しい赤葦がいたせいかまたも他の女子客からの視線があったがもう知らんと腹を括った。
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