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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第21章 【初めてのアルバイト】完結編


「理由はどうあれお前が働きに出ている事が驚きだ。あの兄がよく許したものだな。」
「ウシワカさんにまで言われたらホンマ行き着くとこまで行った気ぃしますわ。」
「ああー、そういやままコちゃんの兄貴ってシスコンなんだっけ。」
「あかん、兄さんの名誉が著しくまずい事になっとう。」
「話にしか聞いてないけど今更じゃないのか。」
「五色君とこの先輩は手厳しいなぁ。」
「白布さんはいつもだぞ。」
「そうなん。」
「ところでお前、今日は指輪も腕輪もしていないようだが。」
「お客さんが買いはった商品に混ざったら困るからここでお仕事する時は外してます。」

なかなかのプロ意識と川西が呟く一方牛島は淡々と自分のしたい話を続ける。

「兄は何も言わなかったのか。」
「言いました。両親はあっさり許してくれたのに逆に兄が難関でした。」
「親より手強いってどんだけだよ。」
「それがえーと」
「山形だ。」
「どうも。人見知りで出不精の世間知らずに勤まるのかって心配と変なのに絡まれるリスクがあるって。」
「意味わかんねーな。」
「確かに皆さんの前に青城と伊達工が突撃してきてえらい目に遭(お)うたけど。」
「うん、君は他校とどういう状態なんだ。」
「ようわからんけど青城の及川さんはセクハラしてくるし伊達工の二口さんはすぐ半分ボケ言うて絡んでくるし伊達工といや向こうの1年の人が勝手に人を持ち上げよった。」
「お兄さんが心配するのもわからなくもないかな。」
「せやけどいらん言うてるのに私がお仕事終わったらお迎えに来るんはどうなんやろ。」
「それ兄ちゃんじゃなくて親じゃねぇか。」
「五色君それ言わんといて、他からもようけ(たくさん)言われた。」
「お前の兄貴頭おかしいだろ。」
「賢二郎、それトドメだったっぽい。」
「メンタル弱すぎだ。」
「やはりお前達兄妹は奇妙だ。ところでこれは何だ。」
「期間限定おまけ付きのドリンクです。」
「それは見ればわかる。ついているものがよくわからない。」
「アニメキャラのストラップです。今人気ですよ。」
「そうか。」
「ウシワカさんはテレビは。」
「見ない。お前は。」
「あんま見ないです。アニメは動画サイトで見てます。」
「それは合法なのか。」
「公式に1週遅れで配信されとるんで。」
「最近はそういうものか。」
「はい。」
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