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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第21章 【初めてのアルバイト】完結編


「ホントにお前だったんだなえーと、烏野の電脳っ。」
「誰が電脳やこの脳筋っ。」
「な、何だとーっ。」
「工うるさい。それよりやっぱりお前か、薬丸。」
「私今縁下です。」
「いちいち細かい奴だ。」
「言ってやるなよ白布、こいつ名前変わったんだろ。」
「久しぶりだな、元気だったか。」
「ここで働きだしてから何回かえらい目には遭(お)うてますけどとりあえず元気です。」
「不安を煽る返答だな。」
「相変わらずなのはよくわかった。」
「あ、ウシワカさんもお久しゅう。」
「その呼び方はやめろ。」
「ほな私ら兄妹の名前覚えて。」
「む。」
「今物凄いやり取りを見た気がしませんか、山形さん。」
「太一もそう思うか、俺もだ。」

確かに天下のウシワカに面と向かって自分達兄妹の名前を覚えろなどという奴はそういないかもしれない。

「それよりさあ」

天童が言った。

「そろそろお買い物したいんだけど。」

野郎共は一旦静まり美沙は店内へ連中を案内したのだった。


「しかしどういった訳でお前は働いている。」

取り急ぎ野郎共が買い物をした所で牛島が問うた。美沙は棚に商品を補充しながらいつもどおりさらりと答える。

「友達に頼まれてひと月ほどここのお手伝い引き受けたんです。丁度欲しいものがあったんで渡りに船といった所で。」
「なぁんだ、期間限定かよ。」
「何でお前が残念そうなんだよ、天童。」
「だってさセミセミ、ままコちゃん面白いしー。」
「店内でなかったらどっかにめり込ませてえな、お前。」
「五色君この人なんなん、得体が知れん枠かただのおちょけ枠か。」
「は、おちょけ。って何ですか大平さん。」
「流石に関西弁はわからないな。」
「おふざけ屋さんなんかっちゅう事。」
「だったら天童さんは両方だなっ。」
「おk、把握。」
「ちょっとままコちゃん失礼でないの。」
「はてさて。」
「流した。」
「天童相手によくやんなー。」

川西と山形が感心した所で牛島が正直と口を開いた。
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