第22章 クリスマスプレゼント
部活が終わり自宅へと向かう帰り道
見たことある後ろ姿を発見した。
もしやあれは俺のハニーじゃないのか!?
「ヘイヘイヘーイ!理緒も今帰りかー?」
前を歩く彼女の姿を追いかけ肩を抱いた。
「わぁ!木兎、急に肩抱かないでよ!
変質者だと思ったでしょ?」
「ごめんっ!理緒見ると無性に触りたくなるんだよー!」
「何よその変態発言は!まっ木兎らしいけどね!」
ニッと笑う理緒が可愛くて抱きしめたくなる。
俺のハニーと言ってたけど完全な俺の片想いだ。
彼女に5回アタックして玉砕してるから
俺の気持ちを知ってかベタベタしても
嫌な顔一つもしない。
……だったら俺の告白を受け入れてもいいはずなんだけどな。
「理緒~もうすぐクリスマスじゃん!親から何か貰うのか?」
「うん♪毎年図書カード貰ってるよ!」
「理緒は夢ねぇぞ~?女の子らしく
リ○ちゃん人形とかシル○ニアファミリー欲しい♡とか言えばいーのに!」
「私は小学生低学年かっ!そう言う木兎はクリスマスプレゼント何貰うのよ。」
「俺か?俺は車!」
「えっ、車!?」
「の~免許が欲しいから教習所代出してもらう~。高校卒業してからだけど!」
「あ、あぁ教習所代ね。車とか言うからビックリしちゃったでしょ?」
「実際車も欲しいけどなぁ。免許取れたら
一番に理緒を助手席に乗せてやるからな!」
「本当?じゃあ期待して待ってるね!」
はっ!?今日はいつになく素直じゃねーか?
もしかしてイケちゃうんじゃねぇの?