第12章 親子
怜「良かったの?」
猿比古「なにが?」
夜、大きな部屋に二人はいた。
怜「・・・あれよあれよと、籍変わって、事実だけなら私と結婚しちゃった事。」
猿比古「一緒にいられるだろ?」
そう言われて、顔を赤らめる怜。
怜「そ、うだけど・・・結婚だよ?わかってる?ただの養子じゃないんだよ?」
猿比古「わかってるさ。」
ぽんぽんと怜の頭を撫でる猿比古。
猿比古「安心しろ。元より結婚するならお前以外考えてない。」
そこまで言われてしまっては、怜に反論なんて出来なかった。
怜「・・・勝手に離れていかないでね。」
猿比古「あぁ。」
怜「連絡したら、すぐ来てね。」
猿比古「あぁ。」
怜「ストレス溜めないで、話してね。」
猿比古「・・・あぁ。」
怜「抱え込まないで。」
怜の発する言葉から、自分が心配されているのがありありと分かる猿比古。
猿比古「わかった。」