第26章 接触
怜「・・・え、ヴァイスマンのクランズマンが?」
多々良「この前の爆破テロ?みたいなので巻き込まれたと思われてたけど、逃げ延びてたみたいでね。ネコちゃんよく吠舞羅に来てるんだって。狗朗くんはセプター4によく行くらしい。」
怜「・・・あぁ、緑のせいね。」
多々良「・・・緑のクランって、どんなのなの?」
怜「変わってるクラン。これに尽きるけど、Jungleってアプリは知ってるでしょ?」
多々良「怜のいくつか持ってる端末の1つに入ってたね。」
怜「アレは便利なアプリでメールも電話も出来ちゃうけど、実態は緑の王の作ったアプリで、そのアプリをインストールして力を蓄えればクランズマンとして強い力を貰えるってわけ。」
多々良「・・・でも、緑がどう関わって白銀のクランズマンが他の属領に?」
怜「緑の誘き出したい人はただ一人。ヴァイスマンそのもの。だから連中はクランズマンに手を出す。でも、クランズマンだって居場所を知らなかったら?」
多々良「・・・情報収集をするしかない、か。」
怜「ネコって子がセプター4に顔を出さないのは、恐らく合わないんだろうね。」
カチッとマウスを動かせば現れる2枚の写真。
ピンク色の長い髪でオッドアイの少女、ネコ。
露出の多い服装だ。
もう一人は黒い長い髪の少年、夜刀神狗朗。
ネコとは真逆の露出の少ない黒の服を着ている。
多々良「あー・・・そうだねぇ。」
怜「・・・緑もそれを了承してるワケじゃあ、なさそうだね。」
写真をジッ・・・と見てふぅと溜め息をついた。
怜「多々良、気を付けてね。」
多々良「・・・?また何かあるの?」
怜「そろそろ、ヴァイスマンが引っ張り出される。」
歯車が動き出す。