第3章 J2 2年目

J2 2年目　今年は最初からヒロシさんが監督で開幕前の合宿が始まる。彼の指導はわかる。利き足が同じせいもあり、ヒロシさん(監督と呼ぶと怒られる)とは気があった。

そして、時々、海外に移籍したヒロキとも連絡を取り合っていた。彼も俺のことは心配してくれていたようだ。

シーズン開幕！今季は外国人選手の補強がうまくいったといえるだろう。といっても、FWの彼はかなり、ぎりぎりでの入団だった。そのせいもあり、相手に研究されることなく、彼は得点を量産していった。(結局、彼はJ2の得点王になる)
チーム久々の外人GK。彼のセービングもかなりのものだった。それにもかなり、救われることになる。

そして・・・俺はというと、得意の利き足でFKを決めることが出来ていった。やはり、俺は守備、というより攻撃の方が向いているらしい。

シーズンの上半期は新加入選手達の活躍に、俺のFKが直接決まることも多く、波に乗っていった。
しかし・・・下半期・・・夏以降、得点を量産出来なくなっていった。他チームによる研究、補強もあってだろう。中々、苦しい状態に陥ってしまった。
だが、俺は諦めなかった。せっかく、移籍したチームから戻ってきたという先輩方が後押ししてくれていた。彼らの意志にも報いるため、絶対に！！