第8章 吸血鬼
目がさめると、そこは病室だった。
激しい頭痛と激しい吐き気。
とりあえず体を起こす。
身体中が痛かった。筋肉痛のように。
手には点滴。
私は戦場で殺されかけたのだろうか。
またあの時のように記憶がない。
ミカの部屋から逃げて、優たちにあったのも覚えている。
そして、クローリーとかいう吸血鬼と会ったのも覚えている。
ただ、その後の記憶があやふやで、、
結局、優たちと合流出来たんだっけ?
ふと、足元に目をやると、ベットにうつ伏せる人。
優だった。
私は、優の頭をポンポンと優しく撫でて
ありがとうと、小さく呟いた。