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冬の空、君の影。

第3章 第一章


「きりーつ、れーい」

『ありがとうございましたー』

SHRが終わるとみな一斉に部活に行ったり、家路につき始める

「とーま」

幼馴染の蓮がいつものように席にくる

「部活いこーぜ」

俺と蓮はバスケ部で同じなので、ほぼ毎日一緒に部活に行っている。

鞄に教科書を入れているときにふと、ある違和感に気付く。

「まじかよ」

思わずでた言葉に蓮は驚いた様子で

「どーした?」

やばい。非常にやばい。

財布を無くした…。

「蓮、先行っててくんね?」

蓮は怪訝そうに

「なんで?」

と聞き返してきた。

「財布…。なくした…。多分、忘れてきた場所行けばあるだろうけど…」

我ながら情けない。どうしてもっと早く気付かなかったんだよ。

「まじかよとーまwwだっせぇwwwwwまぁ、探してこいよw先輩らにはいっとくからさ」

いい友達を持ったものだ。

「ありがとな。財布見つけたらすぐ行くから」

「おう!」

元気のいい蓮と一度別れて、忘れたであろう場所へ向かう。

おそらく、昼休みに訪れた図書室だろう。

パンを買いに行ってそのまま教室に戻ればよかった。

柄にもなく進路について調べようなんて馬鹿なことしなけりゃよかった。

そんな後悔を巡らせているうちに目的の図書室についた。

図書室は普段図書委員と文芸部くらいしか使わない。

「昼から誰も来てなかったらいいんだけど…。とられてないよな?」

一抹の不安を抱きながら、図書室へ入る。

中は…カウンターに図書委員らしき人が一人。

いつも通りの殺風景である。

「はぁ、さがすか」

大きなため息をついて中に入る。

確か…あの辺の机だったような…

「ここに置いてあったはずなんだけどな…やっぱなくなってるか…」

諦めて部活に行こうとしたとき

「あのっ」

後ろから声が聞こえた。

俺は思わず

「えっ」

と、バラエティ番組並みの反応を見せてしまった。
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