第12章 GodS WorlD
「そうです。
そして、ゲームに参加できる者は、
選ばれた者だけ。」
『選ばれた者?』
「選ばれた者の条件・・・
それは〈神の名を持つ者〉です。」
『神様の名前!?』
琴乃は驚いて、大声を出してしまった。
「琴乃さん。
〈潜在意識〉というものを知っていますか?」
『潜在意識・・・ 聞いたことはあります。』
琴乃は眉にしわを作り答える。
「潜在意識とは、自分の知らない思い。
心の奥深くにある物。自覚のない意識。
そういう物を潜在意識と言います。
夢というのは、それらを見ているそうです。
神の名・・・
それは自分の潜在意識、心の中にいる、
あなたと一心同体の神の名前なのです。」
『えっ!? それはつまり・・・
選ばれた者っていうのは、
自分の中に神様がいて、だから自分も神様で、
それは私も同じで・・・』
『・・・・・・』
「・・・・・・」
『・・・私が神様!?!?!?!?!?』
琴乃は驚いて立ち上がった。