第11章 LowdiaN WorlD
アルデークは祭壇を背に立ち、
琴乃と少年は
その目の前の長椅子に座った。
「お名前は何というのですか?」
アルデークは琴乃にほほえんだ。
『葉風 琴乃と言います。』
「よろしくお願いします。琴乃さん。」
アルデークは確認するように言った。
「こいつ、あの言葉を聞いたらしい。
それとさっき夢魔に追いかけられてた。」
少年は短く説明した。
「そうですか・・・。あなたも・・・。」
少し眉をひそめながらアルデークはつぶやいた。
『あ・・・あの、ここ、重要で来なくては
いけない場所だって聞いたんですが・・・』
「そうですね。
ここは表向きは普通の教会です。
ですが、あなた達、参加者にとっては、
管理ギルドの本部になります。」
『参加者・・・管理ギルド??』