第11章 LowdiaN WorlD
青や赤、黄色に緑、いろいろな色の光が
淡く融けあって差し込んでいる。
奥には白いアルバを着た人が立っていた。
「初めて見る顔ですね。初めまして。
私はローディアン教会を任されています、
アルデークと申します。」
アルデークと名乗る人は
ブラウンの髪を揺らし会釈をした。
「アルデーク牧師。こいつ新人だ。」
少年は琴乃を親指で指しながら言った。
「そうですか。
どうぞ中に入って座ってください。
ゆっくりとお話ししましょうか。」
アルデークは優しくほほえんで言った。
『はい!』
琴乃は少年と二人で奥へと進んでいった。