第10章 ChurcH WorlD
『うわぁ・・・!!本当にすごい!!』
琴乃は感動した。
草むらばかりの風景から、
華やかな町並みに変わった。
「町を眺めるのはいいけど、目的忘れんなよ。」
少年は困ったように笑った。
町を見ながら歩くと、
一つ、一番大きくて神秘的な建物に来た。
『これは・・・教会?』
「そうだ。ここが目的地だ。
ここはこの世界に来たやつにとって重要な場所だ。」
『重要な場所・・・?』
「あぁ。」
少年は返事を返しながら教会の扉を開けた。
ガチャッ ギィィィ~・・・
「やぁ、よく来たね。」
扉の向こうには
ステンドグラスから差し込んだ虹色の光を
浴びた人が立っていた。
「ようこそ、ローディアン教会へ。」