第7章 戻った日常と可笑しな始まり
十四松side
『おお?…どした?』
十)はぁ…はぁ…えっとね!これね大しゅきホールドって言うんだって!
なんか以前みた雑誌に載ってたの!って言うとアイ兄さんはブルブルと震えてる…さぶいのかな?
『じゅっ十四松…お前可愛すぎ!』
十)うおぉぉお!?んん?…ウエーーイ!
ギューしてもらった!
『…っと…そろそろ降りなきゃな…』
十)そうだね!…アイ兄さん!
『なんだ?』
十)へへっ!大好きだよ!
『…ふふっ…俺も大好きだ十四松』
また大好きっていってもらった!やったね!昔から大好きだったアイ兄さん…ズゥーーット一緒だって思ってたのに居なくなっちゃったアイ兄さん…かえってきたアイ兄さん…どのアイ兄さんも好きなんだ!!…昔よく隠れながら泣いてた俺…でもなんでかアイ兄さんはバレちゃって…上手く隠してつもりなんだけどな…アイ兄さんがいなくなる前にね!約束したんだ!
僕はもう泣かないよ!泣くならアイ兄さんの前か皆の前で泣くよ!それでねずっと笑ってるから…ずっと笑ってるから!!
今も笑ってるよ…?ずっと笑ってるよ?いっつも笑ってるよ!泣いちゃったらアイ兄さん悲しい顔するから…僕笑ってるよ…だから…アイ兄さんも笑っててね…?僕が笑わせてあげるから…
覚えてるかもわかんないけど…僕は…俺は笑うよ?それがアイ兄さんとの約束だかんね!
十)…笑ってるからね…
『ん?どうした十四松?』
十)…ううん?なんでもないよ!!いこうよアイ兄さん!
『おう降りようか…あっ今起きたって設定か…ほら手繋いでやるよ…』
十)ふぉ?…ならギューだね!
『おう!ギューだな!』
俺よりおっきな手で俺の手を包み込む…アイ兄さんは今スッゴく綺麗に笑ってる…だから僕も笑い続けるんだ…