第7章 詐欺師の塒
「ヌメーレ湿原。通称"詐欺師の塒"」
うーん、やっぱあのマラソンだけじゃ
ないか~。
さっきの勝負は3人同時に飛び出した
と言う事で引き分けになった。
その後、サトツさんからの説明で、
もう一種類、この湿原を通り抜けなきゃ
行けないらしい。
つーか、広くね?
改めて湿原の方を見渡す。
…何か里の森に似てんな。
「ウソだ!!そいつはウソをついている!!」
「何だ?」
既に閉ざされた出口の方を見ると、1人の
受験生が何やら喚いている。
…サトツさんが偽物?
んな訳w "顔"が見えまくりだってーの。
よし、ついでに心の声も聞いてみよう!
《へへっ、これで何人かは俺について来るな…
後はあのクスカ族もガキも連れてって
高く売ってやるぜ…》
……なーんで考える事皆一緒なんだろ?
「ウソついてんのはあいつだよ」
少し苛立ちを含んだ声で呟いたら
ゴンとキルアが驚いた顔で振り返る。
ん?聞こえた?