• テキストサイズ

茜色の空

第7章 嘘をつくこと


私はその場から立ち去る。
泣いているはなちゃんを残して…。

小さい声でボソッとつぶやいた。

「ごめんね。」


堪えていた涙が溢れてきて、
立っているのもままならなくなった。

放課後の誰もいない学校。
しんと静まり返っているその空間は私の心と同じだった。気を抜いたら闇にのまれてしまいそうな不安。


はなちゃんは離れていってしまうだろう。
本当のことを知れば、きっとこうくんやまなくんも…


嫌われたくない嫌われたくない嫌われたくない
嫌われたくない嫌われたくない嫌われたくない


1人にしないで…。
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp