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うちの◯◯がお世話になってます

第8章 京谷 賢太郎の妹(ハイキュー!!)




「あなたに声かけてません!
私は及川さんに言っているんですっ!!」


そう及川に向かって菜々子は言った。


「…………?」


国見と及川が首を傾げた。


「えっと、菜々子………。
及川さんはどっち?」


国見が恐る恐る菜々子に聞いた。


「及川さんはこっちでしょ!」


自信満々に菜々子は岩泉の方を見た。


「えっと………俺は及川じゃないんだが……」

「ええっ!!!?」


岩泉の言葉に目を見開く菜々子。


「及川さんはこっち」


国見が壁に手をついて落ち込んでいる及川を指差した。


「嘘だぁ!!
だってこっちの人のほうがイケメンじゃん!!」

「嘘じゃないって……」


菜々子と国見がそう会話しているのを及川は見て次に隣にいる岩泉を見た。


「ねぇ岩ちゃん。
あの子、及川さんと岩ちゃんを間違えてたってことだよね?」

「みたいだな」

「ってことはあの子は岩ちゃん目当てでマネージャーやりたいってことだよね?」

「……そうなるな」

「よし!!
決めたっ!!」


及川は落ち込んでいたのが嘘のようになにか企んでいるような微笑みを浮かべた。


「そこの女の子!
及川さんが入部を認めちゃうっ!!」


及川は菜々子を指差して言った。


「ちょっ……!!
及川さん!
超、不純な動機なのにいいんですか!?」


国見が及川に向かって言った。


「今まで及川さん目的は多かったけど岩ちゃん目的な子は初めて見たし、何より面白そうだから」

「面白そうで決めてんじゃねぇよクソ川。
マネージャーの仕事が疎かになるようなやつは入部させたくねぇんじゃなかったのかよ?」


及川を睨む岩泉。


「大丈夫です!!
仕事は疎かにしません!!
この京谷 菜々子、誠心誠意!
真心をこめて男子バレー部に尽くします!!!」


菜々子はぐいぐいと岩泉に突き進んで言った。


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