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うちの◯◯がお世話になってます

第8章 京谷 賢太郎の妹(ハイキュー!!)




今、青葉城西高校ではとある噂で持ちきりだった。



京谷 賢太郎の妹が1年にいるらしい。
そしてその妹は中学生時代に不良グループのリーダーで幅を効かせていたらしい。


そんな噂に悩む少女がいた。



噂の当人である京谷 菜々子だった。


「はぁ………」

「朝から辛気臭いため息やめてくれない」

「冷たい。
冷たいよ国見くん。
女の子がこんなにも悩んでいるのに……」


青葉城西高校1年6組の教室で机に突っ伏している菜々子に声をかけたのは男子バレー部の国見 英だ。
(ちなみに英と書いてあきらと読む)


「不良のリーダーしていたやつのどこが女の子?」

「だからその噂はデマなんだってば!!」


そう。
あの噂は全くのデマで、事実は体育の授業でリーダー格の不良の男子にふざけて技をかけたらキレイに決まり、その次の日からその不良より強いやつと噂が流れ、それが尾びれがつき、何故か不良たちのリーダーという噂が一人歩きするようになってしまった。


「女子なんか噂を信じきっちゃって話しかけたら逃げられるかガチな敬語を使われる………わかる!?
この切ない気持ち!!

おかげで女の子の友達まだできてないんだけど!」


机をバンバンと叩く菜々子。


「男子も何故か目を合わせてくれないしさー。
国見くんだけだよ。
私と会話してくれるの」

「だって無視したらお前、面倒なんだもん」

「ぐっ!
面倒って何よ面倒って!」

「そーゆーとこが面倒なんだけど」


国見の言葉に落ち込む菜々子。


「あ、いたいた国見ちゃーん」


1年生6組教室に来たのは国見と同じ男子バレー部の3年、及川 徹と岩泉 一が国見に会いに来たようだ。


「部活の先輩だ。
ちょっと行ってくる」

「んー」


そう菜々子に言って国見は席を立つ。
そして今だに机に突っ伏している菜々子。


「なんのようですか?
及川さん。
わざわざ1年生の教室に」

「んー?
大した用はないんだけどね。
聞けば狂犬ちゃんの妹がいるらしいじゃん」

「わりぃなコイツが見たい見たいって騒いで抑えれなかった」

「いや、岩泉さんが謝ることじゃないっすよ」


国見たちの会話から自分の名前が出たような気がして菜々子は国見たちを見た。



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