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うちの◯◯がお世話になってます

第7章 ???の姉《後編》(逆転裁判)




裁判が終わり、ぞろぞろと法廷内を去る傍聴人席の人々を見ながら成歩堂、菜々子も弁護席の荷物をまとめ、出る準備をしていた。


「菜々子くん」

「御剣検事、何かご用ですか?」

「これから冥は釈放手続きに入る。
が、その前に姉妹の対面をきちんとしてきたまえ」


御剣の言葉に戸惑う菜々子。


「…………私には冥に会う資格はありません。
あの子を裏切って弁護士になった私には………」

「ダメだよ菜々子さん!
会えるときに会っとかないと会えなくなったときに後悔するよ!!」

「真宵ちゃんが言うと説得力あるなぁ……。
姉妹が会うのに資格もなんもいらないよ。
荷物は僕たちが持っていくから気兼ねなく会ってくるといい」


真宵、成歩堂が菜々子に言った。


「………少なくとも冥はずっと君を探していた。
今の冥なら君がどうして弁護士になったのか、君がその花の指輪に込めた思いもきっとわかってくれるはずだ」

「では皆さんのお言葉に甘えて行ってきます」


菜々子は成歩堂たちに向かって軽く頭を下げると法廷を後にした。


「ところで御剣さま」

「わぁ!!
春美ちゃん今までどこに!?」


突然、現れた春美に驚く成歩堂。


「ずっと菜々子さんの方の裁判を見ておりました。
裁判が終わったあと菜々子さんと一緒に来ましたけど気づかなかったんですか?」


春美は少し拗ねながら言った。


「ところではみちゃん、御剣検事に何を聞こうとしたの?」

「そうですわ!
御剣さまは菜々子さんが弁護士になった理由を知っているのですか?」

「いや、知らないが彼女のことだ。
何も理由なく弁護士にはなってないだろうと思って」

「なるほど!
それで御剣さまは菜々子さんのことお好きなのですか?」

「なっななな!
何を君は唐突にっ!!」

「あーそれ!
私も気になったんだよねぇ。
どうなんですか御剣検事?」

「なっ成歩堂!
助けてくれ!」


御剣は成歩堂に向かって助けを求めた。


「んー?
それは僕も気になるから助けない」


成歩堂が笑顔でそう言った瞬間、真宵と春美の追求はエスカレートしたそうな。


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