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うちの◯◯がお世話になってます

第6章 ???の姉《前編》(逆転裁判)




「失礼します」


中に入ってきたのは成歩堂法律事務所の向かいにあるホテル、板東ホテルのボーイがワゴンにティーセットを乗せて持ってきた。


「御剣さま、紅茶のおかわりをお持ちしました」

「ムッ、すまない」


御剣は空のティーカップをボーイに差し出すと、ボーイが紅茶を注ぐ。


「ねぇねぇ、ボーイさん。
このワゴンも板東ホテルから持ってくるんですか?」


真宵がボーイが持ってきたワゴンを指差しながら聞いた。


「いえ。
そのワゴンはここのものですよ」

「へぇ!!
それにしても人が乗れそうなぐらい大きいなー」

「乗っちゃダメだよ」


ワゴンに乗りそうな雰囲気の真宵をとめる成歩堂。


「ちょっとぐらい、いいじゃん!
ナルホドくんのケチ!!」

「ケチで結構!!」


真宵と成歩堂がちょっとした口論をしていると板東ホテルのボーイはまたワゴンを押して検事室を出ていった。







一方、菜々子はというと警察署に来ていた。


「すみません。
イトノコ刑事、無理言って証拠品見せてもらって」

「このぐらい、いいっスよ」


菜々子と話をしている人は糸鋸 圭介、通称イトノコ刑事。
御剣検事の部下にあたる刑事だ。


「菜々子弁護士が調査しているってことは明日の狩魔検事の裁判は菜々子弁護士が担当されるんスね」

「いえ、私は別の裁判があるんでお手伝いをしているだけです。
裁判は成歩堂さんがします」

「そうっスかぁ………。
しかし、今回の事件もやっかいっスからね。
狩魔検事の無罪、とれそうですか?」


イトノコ刑事の言葉に菜々子は黙る。


「今回の事件は………。
私が最も重要な証拠になるかもしれない………」


菜々子は誰にも聞こえない程度に呟いた。







次の日の裁判へ時は刻一刻と時を刻むのであった。








後編へ続く。


NEXTあとがきという名の謝罪。




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