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うちの◯◯がお世話になってます

第5章 清水 潔子の姉2(ハイキュー!!)




「すみませんでしたぁ!!」


男性客は慌ててレジへ行き会計を済ませると凄い速さで店を出た。


「ふんっ!!
何よあの反応っ!!
失礼しちゃうわ!!」


怒る店長。


「あのっ清水さんっ!
ありがとうございました!」


男性客に絡まれていた女性店員が深々と頭を下げた。


「困っている仲間を助けるのは当たり前だよ。
あと、店長にもお礼を」

「店長、ありがとうございました!」


清水と呼ばれた店員、清水 菜々子に言われて、女性店員は店長にも深々とお礼を言う。


「別にいいのよ~。
さっきのお客、ナンパ目的でうちに居座ってるって前から問題になってたからねぇ。
これに懲りて、居座るのヤメテくれればいいんだけど………。

さて、迷惑なお客もいなくなったことだし、仕事再開するわよ~」


店長の言葉に店員達は作業に戻った。


「……凄かったねぇ!」


及川の彼女が興奮した様子で及川に話しかけた。


「ちなみに店長はオネェで有名なんだよ!」

「………」

「及川くん?」

「えっ?
何?」

「どうしたのボーッとして」

「いや、なんでもないよ大丈夫。
ケーキ、注文しようか」


及川はそう誤魔化して店員を呼ぶ。
菜々子が来た。


「えっと注文いいですか?」

「はいどうぞ」

「私、新作ケーキとカフェオレ。
及川くんは?」

「えっと、オススメってありますか?」


及川は菜々子に話しかけた。


「そうですね……。
どれもオススメ、と言いたいところですが……。
個人的にロールケーキですね」

「じゃあロールケーキとコーヒーで」

「かしこまりました」


菜々子は注文の確認をすると厨房へと行った。
及川はずっと菜々子から目を離せなかった。


「及川くん、清水さんが気になるの?」

「えっ!?」

「清水さん。
イケメンだし、さっきみたいに困ってたらさっと助けてくれるから女性客から人気なんだよね」

「そうなんだ」






なんだろう………。
なんでこんなに俺はあの清水さんって人が気になるんだろう。


及川は彼女と話しながらそう思っていた。


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