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うちの◯◯がお世話になってます

第5章 清水 潔子の姉2(ハイキュー!!)




「はぁ………」


ここは青葉城西高校、体育館。


「はぁぁぁ………」


男子バレー部は練習を終え、それぞれ自主トレや柔軟体操をしていた。
1人を除いて。


「はああぁぁぁ………」

「さっきからうるせぇ!!
クソ川!!」

「痛っ!!
何すんの岩ちゃん!」

「これ見よがしに溜息つきやがって!
気が散るだろうが」

「ひどいっ!!
幼なじみが悩んでるってるのに!!」


クソ川と呼ばれた少年は男子バレー部主将で3年生の及川 徹。
その及川の後頭部にボールを投げてぶつけたのは同じく3年生で彼の幼なじみ、岩泉 一。


「及川にも悩み事ってあるんだな」

「意外」


同じく3年生の松川 一静と花巻 貴大が言った。


「俺の悩み聞いてくれる!?
まっつん!
マッキー!!」


顔を輝かせる及川。


「実は…………好きな人ができたんだ!」

「「「へー」」」

「反応薄いっ!
もっと驚いてよ!!」

「お前に好きな人ができようがどうでもい……興味ない」

「今、岩ちゃんどうでもいいって言いかけてよね!?」


ひどいよっと言いながら泣く及川。


「ん?
ちょっと待て。
確か及川、かおりちゃんとかいう彼女がいただろ?」

「そうだよ。
かおりちゃんいるのに好きな人できたのか?」


花巻と松川が及川に聞く。


「かおりちゃん?
別れたよ?」

「正確にはフラれた、な」


及川の言葉を捕捉するように岩泉が言った。


「フラれた!?
何で?」

「まぁ話せば俺の新しくできた好きな人の話にもなるんだけどさぁ」

照れる及川。


「この前の部活が休みの日にさ、かおりちゃんとデートしてしたんだよね。
その時に最近、評判いい烏野商店街のほうにあるDolce(ドルチェ)ってとこでケーキ食べに行ったんだ」


及川はその時のことを思い出すように目を伏せた。



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