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うちの◯◯がお世話になってます

第4章 土方 十四朗の妹(銀魂)




「かかれっ!!」


近藤の合図で一斉に隊士達が飛びかかった。


その瞬間。


「はぁっ!!」


一人の女性が屋根の上から銀時の前に飛び降りてきた。
そして隊士達へと向かっていくその手には竹刀が握られていた。


次々へと持っている竹刀で隊士達を倒す女性。


「やれやれ。
兄さんから聞いて急いで駆けつけて見れば……。
皆さん何をしているんですか!!」


隊士達を倒した女性は菜々子だった。


「だって菜々子ちゃんが悪い男に引っかかったんじゃないかと心配で~」

「この方は私を浪士から助けてくれた方です!!
むしろいい人です!
悪い人じゃありません!!」


両手の人指し指をいじいじとしながら近藤が言いわけをいうが菜々子がピシャリと叱る。


「あの、すみませんでした。
助けていただいたのに恩を仇で返すようなことになってしまって」


菜々子は銀時に近づきながら言った。

この時、銀時は菜々子に文句の1つや2つ言ってやろうと口を開けた。




…………が、菜々子の容姿を見て声がでなかった。



綺麗な黒いストレートな髪。
兄、十四朗とは似ておらず、可愛いらしい顔。
大和撫子と言ってもいいほど上品な仕草。


「いっいやー……たぶん人違いじゃないですかねー?
俺、キミを助けた記憶ないし………」


思わず菜々子に見とれた銀時はふと我にかえり、言った。


「いいえ。
人違いではありません」


きっぱりと菜々子は言った。


「それに、あなたのような素敵な方を間違えるはずがありません」


そう微笑みながら菜々子に言われて銀時は自分の顔に熱が集まるのがすぐにわかった。


「自己紹介が遅れました。
私、土方 菜々子といいます。
よろしければお名前を教えてくださいますか?」

「坂田 銀時です」

「では、銀時さま。
今度、お礼とお詫びをかねて一緒にお食事でもいかがでしょうか?」


菜々子の言葉1つ1つに自分の鼓動が早くなるのがわかる銀時。


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