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うちの◯◯がお世話になってます

第1章 東峰 旭の妹(ハイキュー!!)




「菜々子!」

「あーノヤくんおはよう」

「おはよう。
……じゃなくて!!
菜々子って旭さんとどーゆー関係なんだよ!」

「どーゆー関係って………」


西谷の言葉に菜々子は思わず眉間にシワを寄せ、旭を見た。


「兄妹だけど」


菜々子のさらっと言った発言に衝撃が走るバレー部体育館。


「てか、ノヤっさん、知り合いかよ!!」


田中が西谷に向かって聞いた。


「同じクラスだ」


西谷は威張り、言った。
その姿を見たバレー部のメンバーは


同じクラスならなんで兄妹と気づかない


と思っていた。


「菜々子の苗字を今、知ったんだよ!」


西谷がみんなの気持ちを読みとったのか言った。


「まぁ、旭さんと似てねぇからなー。
顔も身長も」


田中は菜々子をジロジロ見る。


「た、田中!
今の言葉をすぐに取り消して!」


旭が何故か焦りながら言った。


「えー、だって旭さんの妹って言ったら背が高いかと思ったら意外と小さいんですもん。
顔も似てないし」


と、田中が言ったときだった。
ニコニコと菜々子が田中に近づいた。
思わず後ずさる田中。
そして、田中の背中が壁についた。


バアァン!!


田中の両足の間の壁を菜々子が足で蹴った。
いわゆる股ドンである。


「………今、なんて言った?」


菜々子の表情は笑っているが目は笑っていなかったと後の田中は語る。


「………顔も似てないし、でしょうか?」

「その前、私の聞き間違いじゃなければ小さいって言ったよね?」

「……………言いました」


菜々子は田中の両足の間に自身の足を置いたまま田中と話をする。


「小さいとかチビって言われるの嫌いだけど兄さんと比べられるのが一番嫌なの。

次、言ったらただじゃすまないからね?
わかった?」


菜々子の言葉に田中は涙目になりながら首を激しく縦に振る。

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