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うちの◯◯がお世話になってます

第19章 影浦 雅人の姉(ワールドトリガー)




「いらっしゃいませー。
あ、村上君だ」

「こんにちは菜々子さん」


両親と兄が経営するお好み焼き屋『かげうら』の手伝いを菜々子がしていると菜々子の弟である雅人の友達の村上 鋼がお店に入ってきた。


「どう?
あれからお好み焼き焼くの上達した?」

「いや………。
お恥ずかしながら…………」


村上は恥ずかしそうに頭をかいた。


「まぁお好み焼きってそんなに頻繁に食べに来ないもんね」


しょうがないよと笑う菜々子を見ながら


(すみません………。
本当はカゲとか荒船達に誘われて結構来てます…………)


と村上は思いながら苦笑いをした。


「よーし!
じゃあ村上君のお好み焼き私が美味しく焼いてあげるねー」

「お願いします」


菜々子はそう言って村上にメニューを渡す。


「菜々子ちゃーん!
こっちのも焼いてくれよー」


村上から離れた席に座っていた4、50代のスーツ姿の男性がからかうように言ってきた。


「森さんは常連だから焼けるでしょー」

「分かってないねェ。
こんなオッサンが自分で焼くより可愛い子が焼いた方が美味しいんだよ。
なぁ坊主」


菜々子に森と呼ばれた男が村上に同意を求める。
村上は森に何と返したらいいか分からず笑って誤魔化した。



「ごめんね村上君。
森さんの言う事は無視していいから。
何にするか決まった?」

「えっと…………この海鮮ミックス玉でお願いします」

「海鮮ミックス玉ですね。
ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

「はい」


村上の返事を聞いて菜々子は厨房へ引っ込んだ。


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