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うちの◯◯がお世話になってます

第17章 加古 望の妹(ワールドトリガー)




「どうやら堤じゃないらしいぞ」


二宮はフンと鼻で笑って加古を見た。


「う、嘘でしょ…………。
一体誰なの………?
私の可愛い菜々子と今デートしている男は…………!!」


加古は頭を抱えた。


「二宮さん失恋しましたね」


出水が二宮に声をかけた。


「東さんクラスの男じゃなければ俺にも勝ち目がある。
例え付き合うことになっても奪いに行くつもりだ」

「わーお……………」


二宮の発言に出水達は声を失った。














「すみません。
車を出してもらった上に、ご飯までご馳走になって」


綺麗に整備された道路を走る車の中、助手席に座っている菜々子は申し訳なさそうに言った。


「気にしなくていい。
俺の方が歳上で働いているんだ。
これぐらいさせてくれ」


車を運転している男はそう言って笑った。
その笑顔に菜々子の胸は高鳴る。


「あ、あの………わ、私その…………。
どうしても伝えたい事があって……………」

「…………重要な話みたいだから車を少し停めようか」


緊張で声が震える菜々子を見た男は駐車場を探し、車を停めた。


「えっと…………。
困らせちゃうかもしれないんですけど…………」


言葉に詰まる菜々子を男は急かしたりせず、穏やかな表情で待つ。


「…………好きなんです。
東さんの事。
よ、よろしければお付き合いしたいなと思ってます!!」


菜々子の勇気を振り絞った声が車内に響いた。







おわり

nextあとがきという名の謝罪


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