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うちの◯◯がお世話になってます

第14章 高杉 晋助の妹(銀魂)




「量を少し多めにしますが代金はそのままの値段にしますので」


菜々子は阿伏兎に耳打ちをする。


「いいのか?」

「ええ。
あと少しで今日は店じまいですから。
食材も痛まずにすみますし。
もし残ったら知り合いに食べてもらいますので」

「じゃあそれで頼む」

「はい」


菜々子は厨房へ行き、料理を作る。


「なんかあの子、誰かに似てる気がする」

「そうか?」


神威はジーッと菜々子を見つめる。
阿伏兎はそんな神威を気にせず、菜々子から出されたお冷を飲む。


「はぁ」


阿伏兎が深いため息をついた。


「そんな深いため息してどうしたの阿伏兎?」

「人探しで地球に来たはずなのにいつの間にか食いもん食べてばっかだなぁと思ってな」

「よく考えたら名前とか住所とか聞いてなかったもんね」


神威はケラケラと笑う。


「アイツ、妹紹介する気なかったんじゃ………?」

「そうかもね。
でも、ますます興味がわいてくるよ」


そう言って真顔になる神威を見て阿伏兎はまたため息をつくのであった。


「はい生姜焼き定食ね」


菜々子が料理を作って持ってきた。


「わー美味しそう!」


神威は箸を持つと食べ始める。
神威が食べ始めるのを見ると菜々子は次の料理を作ろうと再び厨房へ戻ろうとした。


「あ、すまんがちょっと聞きたいことがあるんだが」


菜々子を呼び止めたのは阿伏兎だった。


「何ですか?」


首を傾げる。


「人を探しているんだが、この辺に高杉って苗字で、歳はそうだな…………10代後半から20代前半ぐらいの女いるか?」

「写真とかないんです?」

「残念ながらない」


阿伏兎の答えに考え込む菜々子。


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