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うちの◯◯がお世話になってます

第14章 高杉 晋助の妹(銀魂)




お昼時のピークも終わり、店内は土方と菜々子の2人だけになる。
菜々子は汚れた皿や茶碗を洗い、土方はタバコを吸いながら新聞を読んでいた。


「もうこんな時間か…………」


土方は店内の壁にかけている時計を見て呟いた。


「そろそろ帰るから会計してくれ」

「はいはーい」


土方が財布を取り出しながらレジへ向かうのを見た菜々子は手についた泡を水で流すとタオルで手を拭きながらレジへ向かう。


「長居して悪かったな」

「別に構いませんよ。
変な食べ方しなきゃ土方さんはいいお客様だし、開店当初から通ってくれるありがたい常連さんですし」


菜々子は変な食べ方を強調して言った。


「そうか」

「まぁ次来る時までに隔離席ちゃんと作っておくので」

「隔離席は決定なのか」


そんな会話をしながら2人は会計を済ませる。


「土方さんのあの変な食べ方のせいで、入店するのやめる人がいるんですから!
むしろあの食べ方を禁止しないだけ感謝して欲しいです」

「ふっそうだな」


土方が微笑む。


「またのご来店お待ちしておりまーす」

「ああ。
また来る」


菜々子は土方がお店から出て行くのを見届けるとまた皿洗いへ戻る。
土方は真選組屯所へ戻ろうと道を歩き始める。


「ねぇ阿伏兎、お腹空いた。
どこかのお店に入ってご飯食べよう」

「さっき食べただろうが…………」


雲一つもない天気だというのに傘をさしている神威と阿伏兎とすれ違い土方は首を傾げる。


「そういや万事屋んとこのアイツも天気関係なく傘さしてやがったな………」


土方は神楽のことを思い出した。
なら、神楽のように日差しに弱いのだろうと1人納得する。


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