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うちの◯◯がお世話になってます

第2章 清水 潔子の姉(ハイキュー!!)




店員がドアを閉めた瞬間、まるでよくやったと言うかのように店内で拍手が起きた。


「お気を悪くなされたお客様、申し訳ございませんでした。
気を取り直して当店自慢のケーキ達をお選びください」


店員はそう言ってお辞儀した。


「バイトちゃん!
騒ぎを起こしてるお客様がいるって聞いたんだけど!」


店長らしき男が店の奥からやって来た。


「それなら今、丁重に外へ出しました」

「出しましたって……」

「それより、店長、クッキーを一つもらいますね」


店長に店員はそう言うとクッキーを一袋取るとレジへ持って行き、ポケットから財布を取り出すとクッキーのお金を払った。

そしてそのクッキーを持って店員が月島の元へやって来た。


「怖い思いをさせてごめんね。
お詫びの印にこれをあげる」


月島は店員からクッキーを受けとると店員の右胸についた名札を見た。




しみず



と、ひらがなで書いてあったのだった。


それからと言うものの、ショッピングモールや駅前に新しくケーキ屋ができたとかでDolceにケーキを買いに行くことがなくなった月島家。


そして、高校生になった月島はふとあの時、食べたケーキとクッキーを思い出し、Dolceへ行った。

久しぶりに食べたDolceのケーキの味はおいしかったがあの時、助けてくれた店員を探すが見つからないのが何故か悔しくて、気がつけば週1で通うようになってしまった。




ふと、月島は菜々子を見た。




もし、あの時の人があの人だったら………。
あの時のことも含めてお礼を言おう。





部員達が騒ぐ横で静かに決意を決める月島であった。














ちなみに余談だが、バレー部部員達でDolceに行くと菜々子の写真を撮り、その写真を交換するのが流行った。(主に田中と西谷)


その光景を見るたび潔子は菜々子の頼みとはいえ、連れて行くんじゃなかったと後悔するのであった。








おわり。


nextあとがきという名の謝罪。


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