第12章 爆豪 勝己の妹(僕のヒーローアカデミア)
「そうそう!
ここは切島に手伝ってもらいなよ!!」
「切島さんが適任ですわ!」
緑谷に続き芦戸、八百万が言う。
「うっ………でも………」
チラリと菜々子は切島を見た。
「あ、もしかして俺の帰りが遅くなるとかそういう心配してんのか?」
切島の言葉にコクコクと頷く菜々子。
「大丈夫だって!
これでもヒーロー目指してんだぜ!!
いざとなったら守るぐらいできるぜ!!」
そう言って切島は右腕に力こぶを作ると、自身の個性で硬化させる。
「切島くんもこう言ってるし、甘えちゃいなよ!」
「じゃ、じゃあ………お願いシマス…………」
麗日に後押しをされ、覚悟を決めた菜々子だったが、声の音量がだんだん尻すぼみになる。
「おう!
お願いされた!!」
切島はニカッと笑った。
「話が盛り上がっているところ悪いんだが、君たち、いつになったら出発するんだい?」
今まで事の成り行きを見守っていたヒーロー科1年A組の学級委員長である飯田 天哉が言った。
「そういえば話に夢中で目的地に行ってなかったな!」
「よーし!
んじゃあ出発だー!!」
上鳴と芦戸の言葉にショッピングモールへ向かって歩きだす、菜々子とこの日集まったA組の一部のメンバー。
女性陣は、菜々子と切島をニヤニヤしながら見て、これからの2人の展開を妄想してはまたニヤニヤしていた。
一部の気がついている男性陣は、菜々子と切島の邪魔だけはしないようにしなければ、女性陣から怒られるな………と思っていたが、気がついていない鈍感な男性陣(主に上鳴)は2人の邪魔をしてしまって女性陣から理不尽に怒られるのであった。
おわり
nextあとがきという名の謝罪