• テキストサイズ

(R18) Moulin Rouge (HQ)

第11章 xxx 10.指名予約



 さっきまでの彼とは全然違う。
 恋人にするように頬を包みこまれて、深く、深く、互いの唇を重ねる。

 それはどんな快感よりも甘い快楽。

 虐めることを至高としていた筈の堅治が、彼の指が、今度は優しく内部に入ってきた。

 唇はキスで繋がったまま。
 人差し指と中指でナカを愛されて、一番好きなところに刺激を与えてくれる。すぐに性的興奮がピークになって、下腹部に力が入ってしまう。

「イっちゃいそうなの?」

「ん、うん……っでも、」

「ん?」

「堅治と、いっしょがいい」

 彼の張りつめた陰茎にそっと触れた。
 私の申し出を断ることはせず、堅治は、触れるだけのキスで答えてくれる。

「わかった、じゃ、一緒にイこ」

 途端、彼の指が速くなった。

「!? や、あっ……ああっ!」

 ビックリしたのも束の間、無理やり絶頂まで持っていかれて、私は先に果ててしまう。

 なんで……?
 問いたげな顔で見上げれば、堅治は小首を傾げてみせて、こう言った。

「飛ぶまでイカせるっつったろ。一緒にイクのは、お前が最後まで耐えられたら、な」

 前言撤回。
 やっぱり、堅治はどこまでいっても、堅治様だった。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp