• テキストサイズ

(R18) Moulin Rouge (HQ)

第8章 xxx 07.恋愛禁止



 感情を取り払ってしまえばあとは簡単だった。

 光太郎に教わったとおりにお客さんを気持ちよくして、満足してもらって、見送るだけ。だから私は岩泉さんにキスをする。この身体で奉仕する。これ以上踏みこんじゃいけない。

 私には、この町しか居場所がないのだから。

「……っおい、カオリ」

 再び岩泉さんを押したおして馬乗りになる。怪訝そうな顔で見上げられるけど、笑顔を返してごまかす。

 ちょっと渇いてしまったそこを彼のモノに合わせると、岩泉さんが一瞬眉根を寄せた。

 前後に腰を揺らす。目線は彼の首あたりに落として。

「ちょっと、待て、……って」

「待ちません。……一緒に
きもちよくなりましょう?」

「っあ、カオリ……やめ、っ」

 身体はバカみたいに正直だ。
 岩泉さんの先端にいいところを擦られると、私はすぐにその火照りを取り戻す。
 
 ぐちゅぐちゅと音がなって、互いの性器の感触を感じて。お腹の奥のほうがキュッと締まる。きもちいい。それだけでいいんだ。

 キモチなんかいらない。

/ 254ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp