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(R18) Moulin Rouge (HQ)

第2章 xxx 01.研修



「つーわけで、改めてよろしくね」

 スタッフルームを出た先。
 ずらりと並んだ部屋のうち、一番奥の部屋に通された私は、光太郎とベッドの淵に座っていた。

 促されるままにうがいをしたせいで、口の中が薬くさい。

「俺、光太郎。あんたは?」

「……カオリ」

「へーカオリか!本名?」

 人懐こい彼の口調に徐々に絆される。
 ここで首を横に振ることもできたんだけど、光太郎には嘘つく必要もない気がして、こくりと頷いた。

「かわいい名前じゃん!
まーでも、働くからには
源氏名つけないとなー」

 今何が余ってたっけなー?
 などと呟きながら唸る光太郎は、すぐに悩むのをやめたらしく、私に視線を戻して笑顔を見せる。

「ま、源氏名はオーナーに
任せることにして。俺らは
早速、研修はじめよっか!」

「はい。え、あの……研修って」

「ん? ああ、俺が客役な」

「へ!?」

 んじゃやってみよー!
 あっけらかんと言って、彼はスーツのベルトを緩めはじめた。
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