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先生にとって私はまだ生徒ですか?

第1章 中学2年生


美奈実「疲れたー。春休み終わったばっかなのに体育でランニング1kmとか無理!ありえない!少し位短くしてくれたって良いのにさぁ…ったく。」

塾で友達と愚痴ってる私。多少口調が悪いのはご愛嬌。男勝りなのもご愛嬌。でも一応幼稚園からずっと女子校だから、気をつけようと思えばちゃんとお嬢様らしくはできる。

男子「西園寺まじおやじくせー。ランニングさぼってると太んぞ。」

美奈実「うっせー、サル。お前には言われたくないし。」

今日は中2に上がってから初めての塾の英語の授業。3歳から英語を習っている私は、発音には自信がある。初めはイギリス英語を習っていて、後から先生の都合でアメリカ英語を習ったから実は発音が入り混じってるんだけどね。でも日本人の先生はそんなこと気づかないから、音読を当てられたときに流暢な発音で先生を圧倒するのがちょっとした楽しみ。

女子「学生の先生かなー?イケメン希望!」
美奈実「期待するだけ無駄でしょ。塾講師なんて残念なのばっかじゃん。」
女子「ですよねー。はぁ、トキメキが欲しい。でもせめて延長しない先生が良いな。」
美奈実「延長はマジうざいわぁ。中2で延長とかふざけ。」

そんな会話をしていた私の耳に、少し慌ただしい足音が飛び込んできた。
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